群青の月
「柚葉は綺麗だよ」
落とされた言葉に引かれて思わず顔を上げると、冬夜が柔らかく微笑んでいた。
真っ直ぐな彼の瞳が、その言葉が嘘や同情じゃないって事を、どんな言葉よりも雄弁(ユウベン)に物語っている。
「誰が何と言おうと、俺の目に映る柚葉は綺麗だよ」
与えられる優しさに、また声を上げて泣いてしまいたくなる。
「だから……」
「あたしはっ……!アンタには汚れて欲しくないのっ!!」
咄嗟に声を荒げた後、話を続けようとした。
だけど…
次の瞬間、冬夜が嘲笑にも似た笑みを浮かべた。
落とされた言葉に引かれて思わず顔を上げると、冬夜が柔らかく微笑んでいた。
真っ直ぐな彼の瞳が、その言葉が嘘や同情じゃないって事を、どんな言葉よりも雄弁(ユウベン)に物語っている。
「誰が何と言おうと、俺の目に映る柚葉は綺麗だよ」
与えられる優しさに、また声を上げて泣いてしまいたくなる。
「だから……」
「あたしはっ……!アンタには汚れて欲しくないのっ!!」
咄嗟に声を荒げた後、話を続けようとした。
だけど…
次の瞬間、冬夜が嘲笑にも似た笑みを浮かべた。