群青の月
柚葉と目が合った瞬間、俺が動揺している事がバレバレなんだって気付いた。


理由は、俺から少し離れた所で立っている彼女の顔が、誤魔化しようの無いくらい真っ赤だったから…。


お互いが作った気まずさの中、柚葉が口を開いた。


「何か手伝う……」


「てっ、手伝い!?」


あまりにも緊張し過ぎて、柚葉の何気ない言葉にも裏返った声で返してしまった。


ぎこちないにも程がある。


俺はガキかよっ……!


まだ顔が真っ赤なままの柚葉に釣られるように、耳まで熱を帯びていくのを感じていた。


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