群青の月
「ここで話す?それとも、あっちの方がいいか?」


冬夜の言葉がベッドルームを指しているんだって事は、すぐにわかった。


リビングでもベッドルームでも、話す場所はどこでも良かった。


あたしにとっては、場所なんて大した問題じゃない。


だって…


何よりも本当に恐いのは、自分(アタシ)の過去を知った冬夜が自分(アタシ)の事をどう思うのか、って事だから…。


「……じゃあ、ベッドに行くか。あっちの方がゆっくり話せるだろ?」


優しく微笑んだ彼が、あたしの手を掴んでそっと引いた。


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