群青の月
母親に売られたんだと理解した時、心も体も冷めていくのがわかって…


もう、泣く事すら出来なかった。


「若い子の肌はいいね〜!」


「最近のガキは、発育がいいよな!」


「まだ中学生なんだろ?」


下品な会話を交わしながらあたしの制服を剥いでいく男達に、抵抗しようなんて思わなかった。


だって…


誰もあたしを助けてくれない事を、わかっていたから…。


もう、全てがどうでも良くなってしまったんだ…。


ただ、耳をつんざく蝉達の鳴き声を聞きながら、男達にされるがままだった。


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