群青の月
母は、学校に『体調が悪いからしばらく休ませる』って伝えていた。


その間、担任が尋ねて来ても一度も会わなかったけど、2ヶ月程してから母に学校に行くように言われた。


それまでは、いつ男に売られるかわからない日々を送っていたけど…


学校に行っている間だけは大丈夫なんだって事に気付いて、そんな生活から逃げる為に行く事に決めた。


だけど…


久しぶりに登校したあたしは、教室に行く事が出来なかった。


汚れた体の自分(アタシ)は、周りにいる子達とあまりにも違う気がして、急に恐くなったんだ…。


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