群青の月
汚れてしまった自分に気付いたあたしは、今までと同じように学校で過ごす事なんて出来そうに無かった。


結局、母と学校の先生達が話し合いをして…


登校した日は、とりあえず保健室で過ごす事に決まった。


体裁(テイサイ)を気にした学校側の配慮だって事はわかっていたけど、人形のようにそれに従った。


保健室の校医は、あたしによく話し掛けて来たり、何度も教室に行く事を勧めて来た。


だけど…


あたしは一度も教室に行く事の無いまま、中学校を卒業した。


もちろん、その後は進学も就職もしなかった。


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