群青の月
卒業後も、相変わらず母に売られる生活を送っていた。


だけど…


そんな日々に慣れたあたしは、いつからかまた外出をするようになっていた。


そのうち、母が連れて来る男達に抱かれるのがバカみたいになって…


コンビニに行こうとしたある夜、繁華街で声を掛けて来た男に自分から体を売った。


自分の意思で体を売ったのは初めてだったけど、罪悪感なんて微塵も無かった。


バカみたいに悦ぶ男を、ずっと心の中でせせら笑っていた。


きっと異常な生活に慣れ過ぎてしまって、色んな感覚が麻痺していたんだ…。


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