群青の月
自分の中の何かが吹っ切れたお陰で、すぐに母に対する気持ちも変わっていった。


あんな人とは関わらなければいいんだって気付いて、自然と家に帰らなくなっていった。


気前のいい男なら、宿泊代まで出してくれる事もあったし…


例えそれを出して貰えなくても、稼いだお金さえあれば外泊だって出来る。


歪んだ感情から生まれた、爽快な気持ち。


母に反抗する事に清々しさを感じて、どんどん男を利用して生活する事を覚えていった。


そして…


そんな生活にも慣れた頃、久しぶりに家に帰ると部屋の中に数人の男がいた。


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