群青の月

話を続ける事を決めた後、一呼吸置いてからまた口を開いた。


冬夜からの提案で再契約を結んだ時も、やっぱり彼をとことん利用するつもりだった事…。


だけど…


そのうち少しずつ迷いにも似た感情が芽生えていって、ついには再契約を結んだ事に戸惑うようにまでなった事…。


そして…


いつからか、冬夜と過ごす時間だけは心の片隅に安堵感を得られるようになって、時には穏やかな気持ちになれる事すらあった事…。


順を追ってそれらの事を話していったあたしは、そこで全身の力を抜く為にゆっくりと息を吐いた。