群青の月
俺が口にした質問の意味を、柚葉はまだ理解出来ていないのかもしれないけど…


それにしても、俺には彼女がそんなにも驚いている理由がわからない。


「ここにこのまま住む気はない?」


「え……?だって……」


「俺は、お前にここにいて欲しい」


柚葉は俺の要望に戸惑っているのか、中々返事をくれなくて…


痺れを切らした俺は、眉を寄せながらため息をついた。


「柚葉が嫌だって言うなら、無理強いはしたくない……。けど、俺としてはお前みたいに危なっかしい彼女を放っておくのは、すっげぇ嫌なんだけど」


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