群青の月
しばらくしてからゆっくりと体を離して、柚葉の額にそっとキスを落とした。


唇で初めて触れた彼女の肌は柔らかくて、その白さが俺を誘う。


瞼、目尻、鼻先、頬…。


柚葉の顔のパーツの一つ一つに愛を込めて、優しいキスを落としていった。


ふと見た彼女はやっぱり綺麗で、さっきまでは少女のようだった表情に今はまた色っぽさを感じてしまう。


「柚葉」


優しく名前を呼ぶと、柚葉がゆっくりと瞼を開けた。


彼女は、目を細めて微笑む俺に少しだけ戸惑いを見せながらも、唇へのキスを受け入れてくれた。


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