群青の月
いつから夏への嫌悪感が薄らいだのかは、よくわからない。
だけど…
そうなったのは、冬夜が自分(アタシ)の過去を受け入れてくれたからなんだって事は、自信を持って言える。
真っ黒な過去と汚れたこの体を蔑む気持ちは、やっぱりずっと変わる事は無いとは思う。
それでも、冬夜の想いを知った今なら、過去に植え付けられた恐怖心だけは忘れられる気がした。
そう思えるようになっただけでも、あたしにはもう充分過ぎるくらいだ。
だから…
こんな風に思わせてくれた冬夜に、ガラにも無く心から感謝していた――…。
だけど…
そうなったのは、冬夜が自分(アタシ)の過去を受け入れてくれたからなんだって事は、自信を持って言える。
真っ黒な過去と汚れたこの体を蔑む気持ちは、やっぱりずっと変わる事は無いとは思う。
それでも、冬夜の想いを知った今なら、過去に植え付けられた恐怖心だけは忘れられる気がした。
そう思えるようになっただけでも、あたしにはもう充分過ぎるくらいだ。
だから…
こんな風に思わせてくれた冬夜に、ガラにも無く心から感謝していた――…。