群青の月
冬夜の後を追うようにリビングに行って、いつものように彼と他愛のない会話を交わす。
「そういえば、今日は何でこんなに早いの?」
「ん?特にやらなきゃいけない事もなかったから、授業が終わってからすぐに帰って来たんだ」
「どこにも寄って来なかったの?」
「あぁ。今日は柚葉とゆっくり過ごそうと思って、職安に行くのもやめたからな」
「ふーん」
あたしとの為に時間を作ってくれた事は嬉しいのに、素直になれなくてぶっきらぼうに返してしまう。
それでも、冬夜はネクタイを緩めながら、楽しげに笑っていた。
「そういえば、今日は何でこんなに早いの?」
「ん?特にやらなきゃいけない事もなかったから、授業が終わってからすぐに帰って来たんだ」
「どこにも寄って来なかったの?」
「あぁ。今日は柚葉とゆっくり過ごそうと思って、職安に行くのもやめたからな」
「ふーん」
あたしとの為に時間を作ってくれた事は嬉しいのに、素直になれなくてぶっきらぼうに返してしまう。
それでも、冬夜はネクタイを緩めながら、楽しげに笑っていた。