群青の月
ベッドに入ると俺の腕の中に収まる柚葉は、いつもすぐに小さな寝息を立て始める。


そんな彼女に、俺はいつだって癒されているんだ。


たかが2週間くらいでバイトに慣れる事は到底出来ないし、毎日気を揉んでクタクタになってしまう。


だけど…


柚葉が傍にいてくれるのなら、どんな疲れだって癒される。


仕事一筋だった頃の自分(オレ)には有り得なかった事を考えて、つい小さく笑ってしまった。


こんな風に柚葉にのめり込んでいくのは、ほんの少しだけ恐い気もするけど…


加速する感情は、まだまだ止められそうに無かった。


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