群青の月
愛していれば抱きたいと思うのは、当然の事だとは思う。


だけど…


柚葉の気持ちをわかっているのに、彼女の体を求めて欲張りになっていく自分に嫌気が差す。


最初は柚葉と恋人になれただけで幸せで、眠る時に俺の腕を心から受け入れてくれる事に、本当に満足していた。


それなのに…


今は、この状態だけでは物足りない自分(オレ)がいる。


柚葉の心の準備が出来るまで待ちたいのに、彼女が決心するまでに我慢が出来なくなりそうで…


この決意が崩れた時、柚葉の事をめちゃくちゃにしてしまいそうな自分が恐かった。


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