群青の月
「お前が食えない分は俺が全部食うから、大丈夫だよ」


「アンタ、やっぱりバカでしょ?普通に無理だっつーの!」


「だから、大丈夫だって。それに金払うのは俺なんだから、別にいいだろ」


結局、あたしは自信に満ちた笑顔の冬夜に負け、そこで言い返すのを止めてため息をついた。


確かに支払うのは彼だから、食べ切れなかった所で自分(アタシ)に被害は無い。


食べ切れないとわかっていて注文するのは、ほんの少しだけ申し訳ない気もしたけど…


何だか色々とどうでも良くなって、窓の外に視線を遣った。


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