群青の月
何もする事が無いまま午後を迎え、キッチンに行った。


一人でいる時はほとんど何も食べないけど、夕方には帰って来る冬夜の為に食事の支度をする。


正午を過ぎたばかりだから、外はまだ明るい。


だけど、まともに料理が出来ないあたしは、簡単な物を作るのにも時間が掛かってしまう。


だから、午後になるとすぐに夕食の支度を始めるんだ。


ロクな物が作れないあたしが作るよりも、コンビニなんかで買った方がいいのかもしれないけど…


冬夜はどんな物でも一応食べてくれるから、何となく料理をするのが習慣になっていた。


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