群青の月
最低な事を考えていたって事は、自分でもよくわかっている。


だけど…


俺に依存するようにこの家に閉じこもって過ごす柚葉に、いつも安堵感を抱いていた。


俺がいなければ外出すら出来ない彼女は、一人でここから出る事は無い。


だから…


その間は、以前みたいに黙って姿を消す事は無いだろうと、安心する事が出来たんだ。


俺だって、いつまでもこんな生活が続くと思っていた訳じゃない。


それでも、柚葉がまたいつか突然いなくなってしまうかもしれないと思うと、どうしても不安で堪らなかったんだ…。


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