群青の月
スーツをソファーに掛けた冬夜は、あたしを見ながら笑った。
「別に、“勝手に”じゃないだろ?俺はずっと、『いつでも使っていい』って言ってたんだから」
彼の笑顔がいつもの雰囲気に戻っていて、思わずホッとしてしまう。
「それ、お前が持ってていいよ」
「え……?」
続けて発された言葉に驚いていると、冬夜がフワリと微笑んだ。
「合鍵の置いてる場所を教えた時は、家から出ないなら必要ないだろうと思ってたけど……。一人で出掛けられるようになったなら、これからはそれが必要になるだろ」
「別に、“勝手に”じゃないだろ?俺はずっと、『いつでも使っていい』って言ってたんだから」
彼の笑顔がいつもの雰囲気に戻っていて、思わずホッとしてしまう。
「それ、お前が持ってていいよ」
「え……?」
続けて発された言葉に驚いていると、冬夜がフワリと微笑んだ。
「合鍵の置いてる場所を教えた時は、家から出ないなら必要ないだろうと思ってたけど……。一人で出掛けられるようになったなら、これからはそれが必要になるだろ」