群青の月
柚葉は黙々と一切れ目のピザを食べ終え、手にしたナイフとフォークでチーズハンバーグを切り分け始めた。


その様子を見て少しだけ安堵した俺は、無意識のうちに笑みを零していて…


「何笑ってんの?気持ち悪いんだけど」


それに気付いた柚葉が、不機嫌そうに眉をしかめた。


「別に?てか、そんな顔で『気持ち悪い』とか言うな」


「気持ち悪いから、『気持ち悪い』って言っただけじゃん。アンタ、怪しいおじさんにしか見えないし」


「あのな、俺まだ25なんだけど……」


柚葉の言葉にショックを受け、控えめに呟いた。


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