群青の月
しばらく沈黙が続いた後、冬夜は眉を寄せながら視線を逸らした。


無言の拒絶に、また胸の奥がギュッと締め付けられる。


「……っ!だったらっ……!あの時……どうして、あたしに手を伸ばしたりしたのっ!?」


夜のベランダは、異常なくらい声がよく響く。


あたしはそれに気付いていながらも、そんな事には構わずに声を荒げ続けた。


「中途半端な気持ちなら、最初からあたしの中に入って来ないでよっ!!」


冬夜に散々助けて貰っていたくせに、酷い言い種(グサ)だと思う。


だけど、口が止まらなかった。


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