群青の月
ホテルに入ったら、いつも心を無(ム)にする。
バカみたいに悦(ヨロコ)んでいる男に、元々“温度”を持ち合わせていない冷たい心が、更に冷めていく。
汚い男……
だけど、そんな男に馬乗りにされている自分(アタシ)は、もっともっと汚い。
この汚れた体は、二度と浄化(ジョウカ)される事なんて無くて…
それを嫌と言う程に知っているから、あたしはこんな事をしている。
これでいいんだ……
あたしがどんなに汚(ケガ)れ堕ちたとしても、この汚れた街にいる限りは、街(ココ)がこの体を暗闇の中に隠してくれるから…。
バカみたいに悦(ヨロコ)んでいる男に、元々“温度”を持ち合わせていない冷たい心が、更に冷めていく。
汚い男……
だけど、そんな男に馬乗りにされている自分(アタシ)は、もっともっと汚い。
この汚れた体は、二度と浄化(ジョウカ)される事なんて無くて…
それを嫌と言う程に知っているから、あたしはこんな事をしている。
これでいいんだ……
あたしがどんなに汚(ケガ)れ堕ちたとしても、この汚れた街にいる限りは、街(ココ)がこの体を暗闇の中に隠してくれるから…。