群青の月
冬夜の胸元にそっと額を当てると、彼の鼓動が聞こえて来る。
大きく鳴っている心臓が速度を増していくのを感じて、まるで二人の心臓の音が混じっていく気がした。
ゆっくりと顔を上げると、静かに塞がれた唇。
優しいキスに、胸の奥がキュッと甘く締め付けられた。
「……おいで」
冬夜が体を離してから差し出した左手に、そっと右手を重ねる。
そこから広がるように生まれた柔らかい感情を、何て呼ぶのかはわからなかったけど…
あたしはたった今、“愛してる”って言葉の意味を心から理解出来た気がした――…。
大きく鳴っている心臓が速度を増していくのを感じて、まるで二人の心臓の音が混じっていく気がした。
ゆっくりと顔を上げると、静かに塞がれた唇。
優しいキスに、胸の奥がキュッと甘く締め付けられた。
「……おいで」
冬夜が体を離してから差し出した左手に、そっと右手を重ねる。
そこから広がるように生まれた柔らかい感情を、何て呼ぶのかはわからなかったけど…
あたしはたった今、“愛してる”って言葉の意味を心から理解出来た気がした――…。