群青の月
柚葉の鼻先に唇を寄せて軽くキスをした後、再び彼女の唇にキスを落とした。


柔らかい唇は甘美で、いつまでも味わっていたくなる。


角度を変えながらキスを繰り返し、柚葉の首筋に触れていた右手で彼女の服を脱がせ始めた。


性急に服を剥(ハ)いでいく俺に、柚葉が少しだけ体を強張らせたのがわかる。


「柚葉」


彼女はまだ戸惑っているのかもしれないけど、俺はもう数秒だって待てない。


「大丈夫だから……」


まるで譫言(ウワゴト)のようにそう言いながら、柚葉を纏う布を一枚残らず全て剥いだ。


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