群青の月
すっかり余裕を失くしてしまった俺は、柚葉に確かめる事も無く彼女の内(ナカ)に入った。


「ァ……っ、……ッ!」


同時に柚葉の唇から漏れた甘い声と吐息に、背筋がゾクリと震える。


女と繋がっただけで、こんなにも気持ちいいと感じた事は無い。


柚葉と言う存在を感じる為に、全神経が体の中心に集まって…


こうしているだけで、自分の全てを持って行かれそうな気すらした。


ゆるりと腰を動かすと、柚葉の唇から吐息が零れる。


それすらも俺の心を掻き立てるせいで、彼女の体を気遣う事なんて出来そうに無かった。


< 713 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop