群青の月
柚葉の唇から断続的に漏れる吐息と甘い声が、どんどん俺を煽る。
少しでも長く繋がっていたくて、余裕を求めるように柚葉の背中に手を這わせると、彼女の体が大きく強張った。
その理由を察した俺は、必死で欲望を押し退けて理性を呼び戻す。
「大丈夫だから……」
息を吐いてから柚葉の耳元で囁くと、彼女の体から力が抜けた。
見られるのが嫌な事はわかっているから、敢えて見たりはしない。
だけど、柚葉の背中に触れた指先には、痛々しい無数の傷痕を感じて…
見なくてもわかる程の傷の量に、胸の奥が酷く痛んだ。
少しでも長く繋がっていたくて、余裕を求めるように柚葉の背中に手を這わせると、彼女の体が大きく強張った。
その理由を察した俺は、必死で欲望を押し退けて理性を呼び戻す。
「大丈夫だから……」
息を吐いてから柚葉の耳元で囁くと、彼女の体から力が抜けた。
見られるのが嫌な事はわかっているから、敢えて見たりはしない。
だけど、柚葉の背中に触れた指先には、痛々しい無数の傷痕を感じて…
見なくてもわかる程の傷の量に、胸の奥が酷く痛んだ。