群青の月
「ついでに、バースデーケーキも付けようか?」
あたしの表情が緩んだ事に気付いたのか、冬夜が更におどけた。
「誕生日でもないのに?」
あたしも彼に合わせて、ほんの少しだけ冗談めかしてみる。
「食べたい時に食べられるのが、大人の特権なんだよ」
「大人の特権、ね」
深い意味も無くその言葉を呟くと、冬夜が眉をピクリと動かした。
「……今は求職中の身だし、自重します」
「別にそういう意味で言ったんじゃ……」
「わかってるよ。でも、コンビニのケーキくらいは食べようか」
あたしの表情が緩んだ事に気付いたのか、冬夜が更におどけた。
「誕生日でもないのに?」
あたしも彼に合わせて、ほんの少しだけ冗談めかしてみる。
「食べたい時に食べられるのが、大人の特権なんだよ」
「大人の特権、ね」
深い意味も無くその言葉を呟くと、冬夜が眉をピクリと動かした。
「……今は求職中の身だし、自重します」
「別にそういう意味で言ったんじゃ……」
「わかってるよ。でも、コンビニのケーキくらいは食べようか」