群青の月
俺は、何を間違えたんだろう…。


俺の何が、間違っていたんだろう…。


この広い世の中に相容(アイイ)れない人間がいるのは仕方が無い事で、畑野にとってのそれが自分(オレ)だったというだけの事…。


だから…


きっと、俺がして来た事が間違っていた訳じゃない。


だけど…


理屈では理解していても、つい考えてしまうのは自分の中にあるかもしれない“間違い”。


どうにかしてそれを見付け出さなければ、畑野が口にした理由だけで積み上げて来たものを奪われた事に、どうしても納得なんて出来そうに無かったから…。


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