群青の月
柚葉を探しに行こう、と思わなかった訳じゃない。
だけど…
それが無意味だって事をたぶん直感でわかっていたから、結局は行動を起こさなかったんだと思う。
呆然と立ち尽くす事しか出来ない自分が、酷く情けなくて。
しばらくしてリビングに戻った時、柚葉がいない現実を冷静に受け止めている自分(オレ)に苛立ちが芽生えて。
怒りに任せてテーブルを殴れば、ダンッと大きな音が響いた。
直後、その角に行儀良く置いてあった茶封筒が、振動でフワリと落ちた。
ほとんど無意識に封筒を手にした俺は、それを開けた。
だけど…
それが無意味だって事をたぶん直感でわかっていたから、結局は行動を起こさなかったんだと思う。
呆然と立ち尽くす事しか出来ない自分が、酷く情けなくて。
しばらくしてリビングに戻った時、柚葉がいない現実を冷静に受け止めている自分(オレ)に苛立ちが芽生えて。
怒りに任せてテーブルを殴れば、ダンッと大きな音が響いた。
直後、その角に行儀良く置いてあった茶封筒が、振動でフワリと落ちた。
ほとんど無意識に封筒を手にした俺は、それを開けた。