群青の月
こんな母親ならいらないと、ずっと思っていた。


何度も何度も、死んで欲しいと思った。


殺したいと思う程憎んでいる事も、ちっとも変わらない。


だけど…


そう思っていたのに清々する気持ちになんてなれないのは、今の自分(アタシ)が本気でこんな結果を望んでいる訳じゃないから…。


憎しみや恨みはもちろん、母に負わされた深い傷も、きっと一生消す事は出来ない。


母親の死を強く望んだ気持ちも、あたしの心の中に鮮明に在る。


それでも今の自分(アタシ)には、もうそれを心から望む事は出来なかった。


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