群青の月
「生きていれば色んな事があるさ……。お前は、お前の思う道を生きろ。だけど、何があっても人に恥じるような生き方だけはするな」


猪口(チョコ)を片手にそんな言葉をくれた父親と、いつもと変わらずに賑やかに接してくれる母親。


そんな二人には、感謝せずにはいられなかった。


俺はきっと、自分で思っているよりもずっと両親に大切にされている。


仕事を辞めた事で、心配を掛けただろうけど…


それ以上に信頼してくれている両親の気持ちが、何だか温かかった。


お陰で、ただ純粋に心から頑張ろうって思えたんだ――。


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