群青の月
「……母親がさ、ホスピスに入る事になったんだ」
「え……?」
「末期癌なんだって」
吉岡さんは、あたしが母子家庭で育った事は知っているけど、あたしと母の間に何があったのかは知らない。
「よくわからないけど、もうあんまり永(ナガ)くないみたいで、担当医に勧められてホスピスに移る事になったの」
だからだと思うけど、冷静に話すあたしの事をを不思議そうに見ていた。
「あたしも、まだ知らされたばっかりなんだけどさ……。何かあったらとりあえずあたしがホスピスに行くしかないから、その近くに引っ越す事にしたんだ」
「え……?」
「末期癌なんだって」
吉岡さんは、あたしが母子家庭で育った事は知っているけど、あたしと母の間に何があったのかは知らない。
「よくわからないけど、もうあんまり永(ナガ)くないみたいで、担当医に勧められてホスピスに移る事になったの」
だからだと思うけど、冷静に話すあたしの事をを不思議そうに見ていた。
「あたしも、まだ知らされたばっかりなんだけどさ……。何かあったらとりあえずあたしがホスピスに行くしかないから、その近くに引っ越す事にしたんだ」