群青の月
病室で母と話した時――。
「アンタの事は許せない……」
「うん……」
「でも……」
あたしは心の中で必死に葛藤をしながら、続けて静かに告げた。
「見捨てる事も、出来ない……」
親子としても、家族としても、情なんて微塵も無いと思う。
それなのに…
死を目前にして痩せ細った母の姿を見ると、どうしても目を背ける事が出来なかった。
憎しみも恨みも深く根付いているし、あたしに付いた深い傷も消えない。
だけど…
これが、今の自分(アタシ)の“答え”だから…。
「アンタの事は許せない……」
「うん……」
「でも……」
あたしは心の中で必死に葛藤をしながら、続けて静かに告げた。
「見捨てる事も、出来ない……」
親子としても、家族としても、情なんて微塵も無いと思う。
それなのに…
死を目前にして痩せ細った母の姿を見ると、どうしても目を背ける事が出来なかった。
憎しみも恨みも深く根付いているし、あたしに付いた深い傷も消えない。
だけど…
これが、今の自分(アタシ)の“答え”だから…。