群青の月
「お前、空が好きなのかと思って」
「え……?」
冬夜の答えに、小首を傾げて声を漏らした。
「会社の屋上でもファミレスでも、柚葉はずっと空を見てただろ?だから、そう思ったんだけど……」
一呼吸置いた彼が、続けて控えめに口を開いた。
「やっぱり違った?」
あたしが空を好き……?
あまりにもバカバカしい言葉に呆れ返って、もう鼻で笑う事すら出来ない。
「嫌いだよ、空なんて……」
あたしは冬夜の質問をため息混じりに否定し、ゆっくりと空を仰いだ。
「え……?」
冬夜の答えに、小首を傾げて声を漏らした。
「会社の屋上でもファミレスでも、柚葉はずっと空を見てただろ?だから、そう思ったんだけど……」
一呼吸置いた彼が、続けて控えめに口を開いた。
「やっぱり違った?」
あたしが空を好き……?
あまりにもバカバカしい言葉に呆れ返って、もう鼻で笑う事すら出来ない。
「嫌いだよ、空なんて……」
あたしは冬夜の質問をため息混じりに否定し、ゆっくりと空を仰いだ。