群青の月
いつの間にか、眠ってしまっていたみたい。


頭の片隅でそれを理解してベッドに突っ伏していた顔を上げた瞬間、鈍い頭痛に襲われて眉をグッとしかめた。


途端に、頭がガンガンと響くように痛み出す。


それが少しでも和らぐのを待つ間、涙の跡が付いた淡く柔らかいブルーのシーツをぼんやりと見つめていた。


メイクも服もそのままだったけど、動く気にはなれなくて再びベッドに突っ伏す。


その直後…


「……ンアンッ!アンッ!」


微かだったけど、確かにトーフの鳴き声が聞こえて、あたしは慌てて立ち上がって玄関に走った――…。


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