群青の月
目的地の近くで車を停め、柚葉を残して一人で車から降りた。
さっきから、スーツのポケットの中で携帯が鳴り続けている。
電話の相手は、きっと会社の上司だろう。
いつもならとっくに出勤している時間だから、何度も掛けて来られるのは仕方ない。
だけど、マナーモードにしている携帯が震える度に憂鬱な気持ちに戻されてしまうのが嫌で、乱暴に携帯を開いて電源を切った。
そのままため息混じりに目の前の店のドアを開け、店内に足を踏み入れた。
「いらっしゃいませ」
すると、中にいた店員が明るい笑顔を向けて来た。
さっきから、スーツのポケットの中で携帯が鳴り続けている。
電話の相手は、きっと会社の上司だろう。
いつもならとっくに出勤している時間だから、何度も掛けて来られるのは仕方ない。
だけど、マナーモードにしている携帯が震える度に憂鬱な気持ちに戻されてしまうのが嫌で、乱暴に携帯を開いて電源を切った。
そのままため息混じりに目の前の店のドアを開け、店内に足を踏み入れた。
「いらっしゃいませ」
すると、中にいた店員が明るい笑顔を向けて来た。