群青の月
葬儀が終わってすぐに、冬夜はあたしに『戻って来て欲しい』って言ってくれた。
母の為にあの場所に引っ越したあたしにとって、それはすごく有り難い事。
何よりも、冬夜の傍にいたかったから、迷う事無く素直に頷いた。
ただ、派遣会社に頼んで先々まで入れて貰っていたバイトの事もあって、さすがに“すぐに”って訳にはいかなかった。
だからその時は、冬夜にはトーフだけを連れて帰って貰った。
心配性な彼は、一緒に住める日まで毎日電話を掛けて来てくれて…
休みの日には必ず、トーフを連れて会いに来てくれた。
母の為にあの場所に引っ越したあたしにとって、それはすごく有り難い事。
何よりも、冬夜の傍にいたかったから、迷う事無く素直に頷いた。
ただ、派遣会社に頼んで先々まで入れて貰っていたバイトの事もあって、さすがに“すぐに”って訳にはいかなかった。
だからその時は、冬夜にはトーフだけを連れて帰って貰った。
心配性な彼は、一緒に住める日まで毎日電話を掛けて来てくれて…
休みの日には必ず、トーフを連れて会いに来てくれた。