群青の月
柚葉とまた同棲をするようになってから、以前よりもずっと穏やかな日々を過ごしていた。


ただ、相変わらず柚葉があまりワガママを言わない事が、俺としては少しだけ寂しくて…


彼女にもっと甘えて貰おうと、毎日のように悪戦苦闘している。


それでも、柚葉は出会った時には考えられなかった程、本当によく笑うようになったと思う。


彼女が幸せそうな笑顔を見せてくれる事が、俺にとって何よりも幸せな事だった。


だから…


今はまだ無理でも構わないから、いつか柚葉が自ら甘えてくれるようになればいいと思っているんだ――…。


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