群青の月
お互いに、伝えたい事や訊きたい事があり過ぎて…


同棲を始めてからしばらくの間は、寝不足の日々が続いた。


ちょうど正社員として採用された時期だった事もあって、寝不足顔で出勤する俺を見た兄貴に窘められてしまった。


だけど…


兄貴にはその前に柚葉との事を報告しておいたから、内心では喜んでくれている事がちゃんと伝わって来て、それがすごく嬉しかった。


同時に、やっぱり兄弟なんだとまた強く実感もした。


俺の事を心配してくれていた両親も、兄貴の会社に就職した事を報告すると心底喜んでいた。


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