群青の月
「……や、冬夜ってば!ねぇ、聞いてるの?」
「え?あっ、ごめん」
未来に思いを馳せてボーッとしていた俺を、柚葉はさっきからずっと呼んでいたらしい。
「……悪い、全然聞いてなかった」
「自分から話振ったくせに、無視しないでよ……」
不機嫌な顔の柚葉が、トーフを抱きながら俺を軽く睨んでいた。
だけど…
宥めるようなキスを何度も唇に落とせば、その表情はすぐに柔らかく緩んだ。
「……で、行きたい所は決まった?」
唇を離して至近距離で微笑むと、柚葉は小さく笑って頷いた。
「え?あっ、ごめん」
未来に思いを馳せてボーッとしていた俺を、柚葉はさっきからずっと呼んでいたらしい。
「……悪い、全然聞いてなかった」
「自分から話振ったくせに、無視しないでよ……」
不機嫌な顔の柚葉が、トーフを抱きながら俺を軽く睨んでいた。
だけど…
宥めるようなキスを何度も唇に落とせば、その表情はすぐに柔らかく緩んだ。
「……で、行きたい所は決まった?」
唇を離して至近距離で微笑むと、柚葉は小さく笑って頷いた。