群青の月
「なぁ、柚葉」
「何?」
やっとの事でまともな言葉を発したあたしの頬に、冬夜がそっと手を添えた。
「いつか、二人で家族を作らないか?トーフの弟や妹を作って、皆で賑やかで温かい家庭を築くんだ」
これはきっと、幸せの道に繋がるプロポーズ。
嬉しくて嬉しくて堪らないのに、あたしは上手く笑えない。
込み上げた喜びを、素直に受け入れる事も出来ない。
だって…
「無理だよ……」
あんなにも汚れた過去を纏うあたしは、どんなに頑張っても母親になんてなれないと思うから…。
「何?」
やっとの事でまともな言葉を発したあたしの頬に、冬夜がそっと手を添えた。
「いつか、二人で家族を作らないか?トーフの弟や妹を作って、皆で賑やかで温かい家庭を築くんだ」
これはきっと、幸せの道に繋がるプロポーズ。
嬉しくて嬉しくて堪らないのに、あたしは上手く笑えない。
込み上げた喜びを、素直に受け入れる事も出来ない。
だって…
「無理だよ……」
あんなにも汚れた過去を纏うあたしは、どんなに頑張っても母親になんてなれないと思うから…。