愛姫



「ぃ・・・いやぁぁっ・・・!!!」




なんで・・・・。




なんで殺すの・・・・。




「気に入らない女はすぐに消すとさっき言ったはずだ。聞いていなかったのか?」




私は首を横に降るので精一杯だった。




死んだ女の人から目が反らせない。




ドクンドクンと心臓が跳ねて冷や汗が流れる。




怖い・・・・。




夢ならはやく覚めて・・・・。




鼻にツンとする血の臭いで頭が痛い。




ズルズルと召し使いが死んだ女の人たちを引きずる。




「ゃ・・・・やだ・・・・」




こんな・・・・。




こんなの・・・・。




ありえない・・・・・・。




プツンと私の意識はそこで切れた。



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