愛姫
ミローネが部屋をでていってユアは考えていた。
綺麗で優雅で・・・ノディア様だってきっと・・・・。
グルグルと回る嫌な考え。
すると、部屋のドアがノックされた。
「・・・はぃ・・・」
サラがヒョコッと扉から顔を覗かせた。
「・・・・サラ・・・」
「やっぱ元気なかった。・・・ミローネは親戚の王族がユアを認めたくなくて嫁がせたの」
・・・。
「もしお兄様とミローネの間にユアよりも先に、男の子が生まれたらその子は次期王になるからミローネは正妃に昇格するの。だからそれを狙っているのんだと思う」
・・・・そんな・・・。
「・・・じゃぁ私は・・・・?」
「・・・わからない」
・・・・。
私・・・やっぱり認められてないんだ。