愛姫
・・・それもそうだ・・・・・。
実際ノディア様が私を正妃にした理由もノディア様から好きと言われたこともない。
見るからに距離のあるノディア様と私。
異世界からきた私なんか王族の人たちが認めてくれるはずもない。
当たり前だと言えば当たり前。
・・・。
視界がぼやけるのがわかる。
あんな綺麗な人に言い寄られたらノディア様・・・・きっと私なんか・・・・。
ポタポタ。
「わ・・・!!ユ、ユア!!!??泣かないで・・・・!!!大丈夫だよ、ユア・・・」
サラが頭を撫でてくれる。
でも涙はとまらない。
「・・・ユア、どうした。何故泣いている。」
低い声。
久しぶりに聞いた愛しい人の声。