愛姫
いつ部屋に入ったんだろう。
栗色の少し伸びた髪を後ろで結んでいる。
「サラが泣かせたのか?」
今だに涙がとまらないユアの隣にいたサラに視線を移すノディア。
「違っ・・・」
「まぁよい。」
ノディアは興味がなさそうにサラを見るとユアの腕を掴んで自分の胸のなかにいれた。
「・・・・ノ・・・ディア様っ・・・?」
「ミローネ、俺が・・・・はユ・・・・・だ。お前・・・・」
そう廊下にいるミローネに告げるとノディアはユアの顔を両手で包む。
「・・・っひゃ・・・・」
涙をノディアが舐める。
一気に体温が上がるのがわかる。
「・・・ノ・・・ノディア様・・・・」