愛姫



「自分で出来る・・・」




「私の仕事ですので」




アロは私に素早くドレスを着せて髪を結い上げた。




「それではまたお食事が終わったころに参ります」




嵐のようにさっていったアロ。




ご飯を食べた。




ひとりの食事にはなれているはずなのに、なんだか味気ない。




私はひとりにも慣れてるはずなのに、つまらない。




学校に行けばそれなりに友達がいた。




けれど、ここにはいない。




その違いなのかな?




私は必要じゃない。




それは何処に行っても同じみたい。




ひとりの部屋はとくにやることもなくて暇。




でも部屋から出るのは怖い。




私・・・・何のために存在してるの・・・。




本当に意味がわからない。



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