愛姫
「・・・っ・・・」
弱々しくノディアの服にしがみつくユア。
小さく嗚咽を詰まらせながら小さく泣く。
ノディアは神官たちを見回した。
「・・・覚えておけ・・・」
金色の瞳で睨みつけて静かに一言言うと床がピシ・・・っとヒビがはいる。
ノディアは優雅に広間から出た。
月明かりの照らす廊下を歩くノディア。
ユアは小さく口を開いた。
「・・・すいませ・・・ん・・・」
少し震えた声。
「・・・・」
ノディアの瞳は栗色に戻っていた。
「・・・ノディア様・・・・、すいません・・・・私が・・・ノディア様の・・・正妃なんて・・・」
「・・・・・・・」