愛姫
「・・・私なんかじゃなくて・・・・もっと綺麗で・・・・優雅な・・・ミローネ様みたいな方が・・・・正妃には合ってるのに・・・・」
「・・・・」
ノディアがユアの部屋に入ってユアをベッドに降ろした。
「・・・本当にユアがそう思っているなら・・・それで良い」
「・・・ぇ・・・・」
冷たい栗色とも金色とも見える瞳。
怒っているような声。
ノディアはユアの部屋を出た。
「・・・・ミローネ様が正妃でもいい・・・ってこと・・・・?」
止まったはずの涙が溢れた。