愛姫
「・・・・」
「もう帰っていい」
え・・・・。
「帰れと言ったはずだよ」
低い声に私は部屋を飛び出た。
出たはいいけど帰り道がわからない。
アロもいない。
何処なの・・・ここは・・・・。
びくびくと長い廊下を歩いていたら可愛いお人形のような女の子と会った。
綺麗なウェ-ブの金髪でクリクリの瞳。
年は同じくらいに見える。
「貴女誰?」
「・・・ゅ・・・ぁ・・・」
「ユア?私はサラ。」
ニコリと可愛い笑顔を見せた。
「貴女、もしかして姫候補?」
「はい・・・」
「お兄様に呼ばれたの?」
おにいさま?