愛姫



近くていくとノディアがいきなり目を開いてユアの腕を掴んだ。




「・・・きゃっ・・・・」




「・・・・ユ・・・ア・・・・」




ホッとしたように金色だった瞳が栗色に変わる。




「・・・驚かせて・・・ごめんなさい・・・」




「・・・・」




ノディアは何も言わずにユアを自分の胸に引き寄せた。




「・・・・ノディア様・・・・」




「・・・・」




するとクスッとノディアは笑う。




「呼び捨てでいいと前に言っただろう?」




「・・・ノディア・・・」




小さく呟いた。




ノディアは満足そうに笑う。




ユアは思い出したように、ノディアに謝る。




「・・・ぁ、ノディア・・・・本当にごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・」




「何故謝る?」




「・・・・心配させてごめんなさい・・・」



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